公開：2021年05月26日
更新：2025年04月27日
『はたらく細胞』に私が好きな声優
井上喜久子17才おいおいお姉ちゃん
（以下、きっこお姉ちゃん）が出演している
という理由で興味度がアップしているのを話しました♪
2021年05月23日、声優・井上喜久子お姉ちゃんのマクロファージさんに触れて理科（生物）魂が刺激受けてます♪
https://logic-collabo.seesaa.net/article/514482060.html
きっこお姉ちゃん目当てで見始めたけど、
でも見てて、
「体の組織を擬人化してて分かりやすいわな！
理科を覚えるのにかなり役に立つわな、これ！」
と素直に思えるようになりました。
そして、私も生物を学び直しそうと思って、
部屋から引っ張り出してきました！
読み返してて素直に、
「これは生物学で悩める人にいい本だ！」
と思えるようになりました！
「何故、おすすめなのか？」
という観点でご紹介したいと思います！
目次からこの本のイメージがある程度は掴めると思うので、
目次を抜粋！
（文字の横にある数字はページ数）
藤田紘一郎『寄生虫博士のおさらい生物学』目次
文庫版まえがき ３第一部「生きもの」とは何だ
一時限目●いろいろな生物とその誕生
動くものが生物か ２０
植物と動物の違い ２２
生物の定義 ２３
原核生物から真核生物へ ２４
ミトコンドリアは、独立した細胞だった！？ ２６
動物細胞と植物細胞の違い ２８
動物でもない、植物でもない生きもの ３１
ヒトに病気を起こす生きものたち ３４
最初の「いのち」はどのようにして生まれたか ３８
細胞膜が担う生命活動 ４２
ナトリウムポンプ ４５
抗体を作る「食作用」 ４６
生命の三つの特徴 ４７
生命を司っていた膜の力 ４８
細胞のなか ４９
核とその働き ５１
エネルギー代謝にあずかる細胞質の小器官 ５２
ミトコンドリア ５３
色素体 ５４
ゴルジ体 ５５
リボソーム、小胞体、リソソーム ５５二時限目●ミトコンドリアと生命の進化
人間は動物で、植物とも親類だ ５９
ラン藻が地球上にはじめて酸素を放出した ６２
生命上陸！ ６３
ミトコンドリアと核の誕生 ６４
危険な酸素 ６７
ミトコンドリアが先か、核が先か ６８
動物のエネルギーはどこからくるのか ７２
ATPによるエネルギーの産生 ７６
ミトコンドリアで作られるエネルギー ７８
「呼吸」の仕組み ８０
ダイエットの仕組みといろいろな「呼吸」 ８３
ミトコンドリアと「躁うつ病」 ８７三時限目●すべての物質は葉緑体が作った
水辺の自然を守る ９１
葉緑体と共生した植物細胞の出現 ９３
光合成に必要な水と二酸化炭素を得る方法 ９５
紅葉はどうして起こるか ９８
光合成の大まかな仕組み １０２
光合成の巧妙なからくり １０５
光合成産物のゆくえ １１１
細菌類の光合成と化学合成 １１４
植物だけが行うエネルギー獲得の戦略 １１６
動物が合成できない「必須アミノ酸」 １２０第二部 「生きている」とは何だ
四時限目●生殖することが生きること
オスはメスより美しい １２４
オスとメスはいつできたのか １２５
オスとメスがそっくりな時 １２６
極楽鳥の派手なダンスについてのパラサイト仮説 １２７
自然界では見かけが大切 １２８
生殖とは増えること １３０
性とは無関係な生殖のいろいろ １３１
セックスだけが性行為ではない １３２
配偶子の大小が性の分化へ １３３
メスだけで卵を産む、受精してなくても成長する １３４
両性具有の生物とそのセックス １３８
温度が決めるオスとメス １４０
「有性生殖の目的は外部リスクへの備え」説への疑問 １４１
細胞分裂と減数分裂 １４３
精子のDNAと卵のDNAとの出会い １４６
人間のスタート １４８五時限目●遺伝子の本体DNAとゲノム
多くの天敵と闘ってきた証拠 １５０
なぜヒトからイヌは生まれないのか １５２
表に現れる遺伝子、現れない遺伝子 １５３
メンデルの法則 １５４
どのように一方が隠れてしまうのか １５６
二つの形質の場合 １５７
ABO血液型の遺伝 １６０
染色体にのる遺伝子 １６３
メンデルの気持ち １６４
自然に起こる遺伝子の組み換え １６５
遺伝子の本体はDNAである １７０
DNAはどのように複製されるか １７６
なぜ二重らせんなのか １７７
遺伝情報の転写と翻訳 １７８
タンパク質合成の仕組み １８３
楽しくDNAを学べる遺伝子トランプ １８４
ゲノムとエクソンとは何か １８６六時限目●遺伝子工学から生命革命へ
ヒトゲノムの完全解読からわかったこと １８９
遺伝子情報をのせていない「がらくたDNA」とは １９１
DNAに書かれていた生命の暗号 １９３
DNA診断のメリット・デメリット １９４
遺伝子は魔法の生命か １９７
遺伝子がエイズの感染を防いでいた ２００
微生物で生命の姿解明へ ２０５
大腸菌の遺伝子組み換えで医薬品原料を生産 ２０７
光る絹糸と吐くカイコ ２０８
遺伝子改変マウス、「ノックアウト・マウス」 ２１１
クローン技術によるマンモスの復活 ２１４
凍結と融解を経ても壊れない精子のDNA ２１５
DNA考古学・日本人はどこからきたのか ２１７
「クローン人間」妊娠、世界に衝撃 ２２０
クローン人間の材料、万能のES細胞とは何か ２２３
再び「クローン人間」について ２２７第三部 「立派でない生きもの」とはなんだ
七時限目●バクテリア、ウイルス、プリオン
真核生物へと進化できない生物たち ２３２
バクテリアがいなければ地球は絶滅する ２３４
「共生」とは何か ２３７
バクテリアは「良い子」「悪い子」「ふつうの子」 ２４０
常在菌より発生した抗生物質耐性菌 ２４３
バクテリアの三つのタイプ ２４６
「半人前の生物」ウイルス ２５０
どのようにしてウイルスは増殖するか ２５３
プリオンは「生きもの」か ２５６
プリオン病の治療薬と予防薬の開発 ２５９第四部 「生きている反応」とは何だ
八時限目●免疫系の見事な仕組み
免疫とは何か ２６４
誰でも知っている免疫反応 ２６７
抗体産生の仕組み ２７１
抗体の特異性と多様性のメカニズム ２７６
細胞やウイルスに対する防衛反応 ２８２
なぜ他人からの臓器移植では拒絶反応を示すか ２８６
Th1・Th2細胞とサイトカイン ２８８九時限目●生まれてから死ぬまで「免疫」
自分を見失った免疫系 ２９２
やっかいな自己免疫疾患 ２９４
アレルギー反応の仕組み ２９７
食物アレルギーをどう考えるか ３００
免疫機構を破壊するエイズウイルス ３０３
がんを未然に防ぐ賢いシステム ３０５
免疫力を高める腸内細菌 ３１１
おわりに ３１４
主な参考文献 ３１７
さくいん ３３１
そして、私はまずはじめにを読ませていただきました！
藤田紘一郎『寄生虫博士のおさらい生物学』まえがき
2003年4月15日のヒトゲノム解読完了宣言から早くも4年。本書初版発行からもすでに2年の歳月が流れた。この2年間でヒトゲノム以外のゲノム数も次々明らかになりつつある。その結果、ヒトのゲノム数は、なんとウニやカラシナとさほど変わらないことが判明してしまった。動物生態学もはなやかになり、「考え、道具を使う」のは、必ずしもヒトだけではないこともわかってきた。
今、生物学は世界的な大転換期を迎えている。米国では「21世紀は生物学の世紀」を合言葉に、生物学を工学などと結びつける学際的な試みが進んでいる。MITの教授で、1993年にノーベル賞を受けたフィリップ・シャープ博士（1944～）は「21世紀の教養人は、人間というものを知るために現代生物学を多少なりとも理解することが必要になってくると思う」と語っている。また、「現代の生物学が病気の理解や治療法を大きく変える可能性があること、そして、この生物学が生物としての人間の理解を急速に進めていること」をあげて、とくに医学生には「生物学」が必須であることを強調している。
ひるがえって、日本の大学はどうであろうか。高校時代にはほとんど「生物学」を勉強していない学生も、医学部の入学を許されている。理学部や薬学部に入学してくる学生も、同じような傾向にある。まして、工学部に至っては生物学とは無縁のような感じさえする。このような傾向が続けば、日本のサイエンスはますます世界に後れを取るに違いない。
今、巷には生物学関連の用語が溢れている。ゲノム、クローン、遺伝子治療、DNA、ミトコンドリア、プリオン、プリオン、アレルギー、これらの言葉が新聞紙上やニュースの話題に出ない日はないくらいだ。しかし、それらの言葉が何を意味するかを正確に知っている人は少ないようだ。
私が大学に入った頃は「物理学」がはなやかだった。物理学の理論は、私たちの生活には直接関係はなかった。しかし、今や、科学の最前線は完全に「生物学」に移った。「クローン人間」ができる時代となり、「遺伝子治療」を受けるか否か、「遺伝子組み換え」の食品を食べるか否か、決断をしなければならない時代となった。大げさにいえば、人間の生命や生態系を操作するのはどこまで許されるか、という大問題の答えを各自出さなくてはならない時代になったということだ。生物学は生活に直結しているのだ。
それなのに、日本の学生をはじめ、一般の人々が「生物学」に興味をもたないのはなぜだろうが。
私は高校の教科書を数冊調べてみた。いずれも記述は正確で、ばくだいな生物学的事項を簡潔にまとめていた。しかし、これらの「欠点のない」生物学の教科書は、生物学に興味をもたせるだけのエネルギーをもっていないのだ。
私は生物学をただ表をなぞったような形で講義しているに問題があると思った。欠点があってもいい、聴く人をぐいぐいと生物学に引きずり込む、そんな魅力ある講義はできないものかと常々思っていた。
私はかねてより学生たちがおもしろがったり、イメージを描いたりできる生物学の講義をしてみたいと努力してきた。そして、それをまとめたのが本書である。
すでに社会人となった方におさらいとして読んでいただいてもいいように、わかりやすさと本筋をはずさないことを旨としてみた。文庫化にあたっては、新しい研究の成果に照らし合わせ、加筆・訂正した。一人でも多くの「生物学」ファンに届けば幸いである。
2007年7月
藤田紘一郎
私が共感した箇所！
私は高校の教科書を数冊調べてみた。いずれも記述は正確で、ばくだいな生物学的事項を簡潔にまとめていた。しかし、これらの「欠点のない」生物学の教科書は、生物学に興味をもたせるだけのエネルギーをもっていないのだ。
私は生物学をただ表をなぞったような形で講義しているに問題があると思った。欠点があってもいい、聴く人をぐいぐいと生物学に引きずり込む、そんな魅力ある講義はできないものかと常々思っていた。
■私の見解
寄生虫博士-藤田紘一郎『寄生虫博士のおさらい生物学』で指摘している日本の生物学教育の欠点！
https://logic-collabo.seesaa.net/article/514539224.html
振り返りなど
私の中で目次で興味を惹かれる面がありましたし、
それに今の生物学の教育の批判に共感していました！
■私の見解
寄生虫博士-藤田紘一郎『寄生虫博士のおさらい生物学』で指摘している日本の生物学教育の欠点！
https://logic-collabo.seesaa.net/article/514539224.html
藤田紘一郎さんは寄生虫の話、
抗菌グッズの潔癖症の現代日本に警鐘を鳴らしているなど
共感する面があってイチオシな方です！
特に寄生虫にそんなに興味なかった私が寄生虫に興味湧いたのも、
藤田紘一郎さんのおかげさまと言っても過言ではないですから。
私自身、
高校２年、３年生時、
理科で生物を取っていました。
その流れで、センター試験でも当然『生物』を選択していました。
でも…生物が大好きになるまでにはならなかったです。
だけど、学生時代に藤田紘一郎さんに出会ってたら
「もうちょっと理科、生物を好きになれたかも…」
と思える程です。
『寄生虫博士のおさらい生物学』で、
「この箇所は他の生物のテキストよりわかりやすい！」
など新たな発見があったら、
こちらにも追加していきますので、
お待ち下さいね♪
藤田紘一郎さんは回虫博士として、
生物学者、医者として様々な書籍を出しています。
「学生時代に藤田紘一郎さんと出会えたら！」
と思わせるまでのお方なので、
藤田紘一郎さんの書籍もまとめられたらと思います！
そんな訳で興味が湧いた方は是非ともご一読あれ！
※お気持ちでチップもお待ちしています♪
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