公開：2021年05月25日
更新：2025年04月26日
最近、
『はたらく細胞』に自分が好きなきっこお姉ちゃん
が出ている事で興味を持ち始めた事を報告しました！
2021年05月23日、声優・井上喜久子お姉ちゃんのマクロファージさんに触れて理科（生物）魂が刺激受けてます♪
https://logic-collabo.seesaa.net/article/514482060.html
『はたらく細胞』からも私も学ばせてもらいたいと思っています！
それとは別に、私が一目置く生物学者の本も読み直しています！
その名は藤田紘一郎さんです！
別名：カイチュウ博士とも呼ばれている方で、
寄生虫（サナダムシ）をお腹に入れてたり、
寄生虫研究の第一人者でもあります。
寄生虫は本来、宿主の体内でおとなしく住んでいる存在、
それだけど、寄生虫が体内にいて体に異変が起きるのも、
本来キツネに宿る寄生虫が人間に宿っているからおかしくなる
ということを解説しています。
私が寄生虫に興味を持つきっかけとなったお方と言っても過言ではないです。
その藤田紘一郎さんの生物学者らしい生物の本を引っ張ってきました！
目次だけでイメージがつかめるように、
簡単に書籍案内をしておきました☆
『はたらく細胞』から読み返したくなった藤田紘一郎『寄生虫博士のおさらい生物学』！
https://logic-collabo.seesaa.net/article/514539705.html
読み始めて、
まえがきから感銘しました！
今回は、
『寄生虫博士のおさらい生物学』からのまえがきを
ご紹介したいと思います！
特に私的に、
日本の生物学教育の批判には共感したので、
その点も書かせてもらっています！
藤田紘一郎『寄生虫博士のおさらい生物学』まえがき
2003年4月15日のヒトゲノム解読完了宣言から早くも4年。本書初版発行からもすでに2年の歳月が流れた。この2年間でヒトゲノム以外のゲノム数も次々明らかになりつつある。その結果、ヒトのゲノム数は、なんとウニやカラシナとさほど変わらないことが判明してしまった。動物生態学もはなやかになり、「考え、道具を使う」のは、必ずしもヒトだけではないこともわかってきた。
今、生物学は世界的な大転換期を迎えている。米国では「21世紀は生物学の世紀」を合言葉に、生物学を工学などと結びつける学際的な試みが進んでいる。MITの教授で、1993年にノーベル賞を受けたフィリップ・シャープ博士（1944～）は「21世紀の教養人は、人間というものを知るために現代生物学を多少なりとも理解することが必要になってくると思う」と語っている。また、「現代の生物学が病気の理解や治療法を大きく変える可能性があること、そして、この生物学が生物としての人間の理解を急速に進めていること」をあげて、とくに医学生には「生物学」が必須であることを強調している。
ひるがえって、日本の大学はどうであろうか。高校時代にはほとんど「生物学」を勉強していない学生も、医学部の入学を許されている。理学部や薬学部に入学してくる学生も、同じような傾向にある。まして、工学部に至っては生物学とは無縁のような感じさえする。このような傾向が続けば、日本のサイエンスはますます世界に後れを取るに違いない。
今、巷には生物学関連の用語が溢れている。ゲノム、クローン、遺伝子治療、DNA、ミトコンドリア、プリオン、プリオン、アレルギー、これらの言葉が新聞紙上やニュースの話題に出ない日はないくらいだ。しかし、それらの言葉が何を意味するかを正確に知っている人は少ないようだ。
私が大学に入った頃は「物理学」がはなやかだった。物理学の理論は、私たちの生活には直接関係はなかった。しかし、今や、科学の最前線は完全に「生物学」に移った。「クローン人間」ができる時代となり、「遺伝子治療」を受けるか否か、「遺伝子組み換え」の食品を食べるか否か、決断をしなければならない時代となった。大げさにいえば、人間の生命や生態系を操作するのはどこまで許されるか、という大問題の答えを各自出さなくてはならない時代になったということだ。生物学は生活に直結しているのだ。
それなのに、日本の学生をはじめ、一般の人々が「生物学」に興味をもたないのはなぜだろうが。
私は高校の教科書を数冊調べてみた。いずれも記述は正確で、ばくだいな生物学的事項を簡潔にまとめていた。しかし、これらの「欠点のない」生物学の教科書は、生物学に興味をもたせるだけのエネルギーをもっていないのだ。
私は生物学をただ表をなぞったような形で講義しているに問題があると思った。欠点があってもいい、聴く人をぐいぐいと生物学に引きずり込む、そんな魅力ある講義はできないものかと常々思っていた。
私はかねてより学生たちがおもしろがったり、イメージを描いたりできる生物学の講義をしてみたいと努力してきた。そして、それをまとめたのが本書である。
すでに社会人となった方におさらいとして読んでいただいてもいいように、わかりやすさと本筋をはずさないことを旨としてみた。文庫化にあたっては、新しい研究の成果に照らし合わせ、加筆・訂正した。一人でも多くの「生物学」ファンに届けば幸いである。
2007年7月
藤田紘一郎
まえがきに触れて私から感じたこと…
私が特に心打たれた箇所！
私は高校の教科書を数冊調べてみた。いずれも記述は正確で、莫大な生物学的事項を簡潔にまとめていた。しかし、これらの「欠点のない」生物学の教科書は、生物学に興味をもたせるだけのエネルギーをもっていないのだ。
私は生物学をただ表をなぞったような形で講義しているに問題があると思った。欠点があってもいい、聴く人をぐいぐいと生物学に引きずり込む、そんな魅力ある講義はできないものかと常々思っていた。
私、高校時代は生物の授業を受けていました。
高校2年、3年の時に生物の授業を受講する形で！
教師自体はどちらもいい人でしたし、
「あのくそ教師、今でもぶん殴った事を忘れないぞ！」
とまで苦い思い出はないですが…
でも、
「生物が大好きになった」
までにはいかなかったですね。
大学時代、
生命学者・中村桂子さんに出会い、
目黒にある寄生虫博物館の館長だった亀谷了さん、
そして今回の藤田幸一郎さんに出会って、
高校の時よりは生物に興味が湧きました。
もいました！
大学卒業後はダニの研究家・青木淳一さんに巡り合ったり、
高校生の時よりは生物学に興味をもてるようになりました。
（よくよく思い出せば他にもいたかもしれませんが、
それは別途書こうと思います）
といっても、
理科アレルギーが強くって、
理科好きになれたかというと微妙でした。(笑)
何せ、聞き慣れない用語が多くて、
その津波に押されて押しつぶされた感じです。
今振り返ると、こういう方々が悪いんじゃなくて、
私の生物学に対する取り組み方がいけなかったんですけどね…
でも、藤田紘一さんの話していた寄生虫の話が面白くって、
藤田紘一郎さんの本は何冊も買って読んでいましたよ。
ちょっと話がそれましたが、
藤田紘一郎さんを含めて、
私には生物学で恩義がある人がいるのを感じれました。
だからこそ藤田幸一郎さんのメッセージ！
これらの「欠点のない」生物学の教科書は、生物学に興味をもたせるだけのエネルギーをもっていないのだ。
これは日本史や世界史の教科書でも似たことを感じていました。
私はよくドラゴンボールで例えています。
「エイジ762年 悟空達Z戦士たちがナッパとベジータと闘う。ベジータを追いかえす。」
参考サイト
https://dragonball.fandom.com/ja/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B9%B4%E8%A1%A8#%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%ABZ
ドラゴンボールを読んでいる人なら読んでて、
「あぁ、あのワンシーンだねぇ！」
とこの文章を読んで親しみ持って読めると思います。
でも！！！
「ドラゴンボールを全く読んだことがない人がこの簡潔にまとまった文章だけで、
『わぁ、ドラゴンボールって面白いわなぁ！』
と思えるか？」
そんな質問を多くの小中高生に聞いてきました！
ほとんどの人はこんな回答をしてくれます！
「こんな単なる説明だけで面白いと思えるわけないですよ！
オレはドラゴンボールを読んで内容を知っているから面白く思えますが、
そんな経験がない人にしたら
『だから何？』
ってなってしまうでしょ？」
オレはドラゴンボールを読んで内容を知っているから面白く思えますが、
そんな経験がない人にしたら
『だから何？』
ってなってしまうでしょ？」
藤田紘一郎さんの言う
「欠点のない教科書」
というのはまさにこれと似ている気がします。
私の思いつく例ですが、
「葉っぱが緑色なのは葉緑体というものがあるからなんだよ」
と学生の時に教わった事、
そして
「眼球にある強膜があるからこそ、目に医師の粒が当たっても大打撃を受けないんだよ！」
（ちなみに、この説明は理科の指導中にアドリブで説明したらウケが良かったものです）
という知的好奇心を刺激する解説があったものが、
今でも覚えていますからね。
そんな訳で、
はたらく細胞
＆
藤田紘一郎さんとのコラボレーションで
生物学を面白くできたらと思います！
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